乳酸菌の働き

ビフィズス菌

乳酸菌の働きには、ヒトの体の健康や美容に対して色々な作用があります。

よく知られている整腸作用のほかにも、美肌や髪の健康、そして病気から体を守る免疫力にも大きな影響をもっていることがわかってきました。

この記事では、そんな乳酸菌の働きや研究結果についてご紹介します。

整腸作用

乳酸菌による整腸作用は一般的によく知られていることですね。

腸の活動を活発にして、食べた物の消化・吸収を助ける働きが乳酸菌にはあります。

さらに肛門に向かって便を押し出す運動を促進することで便秘や下痢を予防する働きもあります。

美肌

後ほど詳しく説明しますが、腸内環境が悪玉菌優位になると有害物質が多く発生し、これが血液に乗って全身を駆け巡ることで肌荒れなどを引き起こす原因となります。

美肌を保つためには、腸内環境を善玉菌優位の状態にしておくことが大切ということですね。

また肌荒れや髪・頭皮の痛みは、ビタミンB2、B6、ビオチンの不足が原因の場合があります。

乳酸菌にはビタミンCをエサに、ビタミンB1、B2、B6、B12、ビタミンKや葉酸、ビオチンなどを合成する働きもあります。

お肌の健康にも一役買ってくれているわけですね。

免疫力強化

乳酸菌には、腸内の病原菌や腐敗菌などを抑える抗菌作用や、発がん性物質の合成を妨げる抗がん作用の他に、細菌やウイルスへの抵抗力を向上させる免疫力を高める作用があることがわかっています。

それではなぜ乳酸菌が免疫力を高めるのでしょうか。

実は、体に侵入してきた病原菌などを排除する役割をもつ免疫細胞が、小腸に集中しています。

さらに、免疫力の最前線ともいえる小腸には、食べた物から栄養を吸収する働きのほかに、病原菌などの異物を感知するセンサーが備わっています。

そして乳酸菌がこのセンサーを刺激することで、免疫システムが活性されると考えられているのです。

こうして高められた免疫力が、がん細胞の増殖速度さえも抑えるという実験結果が出ています。

乳酸菌と免疫力

ところで免疫システムが過剰反応をしてしまうと引き起こされるのがアレルギー症状です。

アレルギー症状が出た場所によってアトピー性皮膚炎、花粉症、気管支喘息、そして食物アレルギーと呼ばれます。

簡単に説明すると免疫システムには2系統あり、そのバランスが崩れることがアレルギー反応があらわれる原因です。

ところが乳酸菌をたくさんとることで崩れた免疫のバランスが改善するとともに、アレルギーも改善されやすくなります。

この他にも血中善玉コレステロールが低下することの予防、中性脂肪値を下げる効果も期待されています。

善玉菌と悪玉菌

簡単に説明すると、糖をエサにして増殖し、発酵をうながす菌を善玉菌、タンパク質をエサにして増殖し、腐敗をうながす菌を悪玉菌と呼んでいます。

善玉菌の代表は、乳酸菌の一種で、食べた物に含まれている糖類を分解して乳酸を作り出すビフィズス菌です。

悪玉菌のほうは、食べた物に含まれているタンパク質を分解してアミン、インドール、スカトール、フェノールなどの有害物質を作り出す大腸菌、ウェルシュ菌などになります。

生菌と死菌

生きたまま腸内に届いた乳酸菌を生菌、胃酸や胆汁などにより死滅した乳酸菌を死菌と呼んでいます。

生菌は腸内で有機酸を生成します。

乳酸を作り出す菌だから乳酸菌というわけです。

酸が作られて腸内が酸性化すると、悪玉菌の増殖が抑えられます。

死菌は有機酸を発生しませんが、生菌のエサになります。

また死んでいても免疫システムを活性化させる働きはあるので、重要な役目をもっているのです。

加熱乾燥することで凝縮できるので、大量に摂取しやすくなることもメリットになります。

プロバイオティクスとプレバイオティクス

よく目にするプロバイオティクスとは、生きた菌、または生きた菌が含まれたヨーグルトや乳酸菌生剤などを指します。

プレバイオティクスのほうは、小腸で分解されたり吸収されたりせずに、大腸にすんでいるビフィズス菌の増殖を促進する食品、オリゴ糖や食物繊維のことを指す言葉です。

バイオジェニックス

腸内細菌の研究が進むにつれて腸内環境の改善に、必ずしも生きた菌であることにこだわる必要はないことがわかってきました。

そこで腸内フローラの権威、光岡知足先生が提唱した概念がバイオジェニックスです。

バイオジェニックスとは、「死菌を含めた乳酸菌の菌体成分や分泌物が腸管免疫を刺激し、腸内フローラに好影響を与える食品」「免疫活性によって全身の健康にも寄与する食品」のことを指します。

乳酸菌が生きていようが死んでいようが、もしくは菌体そのものではなくても健康に寄与するものをとりましょう、ということですね。

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