乳酸菌が花粉症に効くのはなぜ?効果の高い乳酸菌は?

花粉症

本来、体を守ってくれるはずの免疫システムが、特定の物資に過剰に反応してしまうのがアレルギー。

そのひとつが花粉症なわけですが、特にスギなどの花粉が大量発生する春はツライものですね。

マスクなどの防御アイテムから、症状を抑える薬まで色々ありますが、ヨーグルトをはじめとする乳酸菌を取ることで体質改善を目指す動きが活発になっています。

・なぜヨーグルトなどが花粉症に効くのか?

・そして効果的な乳酸菌はどれなのか?

についてお伝えします。

花粉症とは

季節性アレルギー性鼻炎ともいわれる花粉症は、スギ、ヒノキ、そしてイネ科のカモガヤやオオアワガエリなどの花粉が体内に侵入することで引き起こされるアレルギーです。

鼻の三大症状であるくしゃみ・鼻水・鼻づまりのほかにも、目のかゆみや充血、涙、のどや皮膚ののかゆみや腫れ、場合によっては下痢や発熱などの症状が現れます。

特に春や秋などの花粉が多く舞う季節には多くの人の悩みの種となり、今や日本人の4分の1の人が花粉症を患っていると言われています。

花粉症の原因と仕組み

免疫

体に侵入してきた細菌やウイルスに対する防御システムを「免疫」といいます。

病気から体を守ってくれる大切な働きなのですが、花粉などの特定のアレルギー原因物質=アレルゲンに過剰に反応してしますことがあります。

花粉に過剰反応(アレルギー反応)した場合が花粉症です。

体内に異物が入ってきたときに、白血球によって抗体が作り出されます。

免疫グロブリン(Ig)と呼ばれる抗体は、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類です。

このうちIgEが目や鼻の粘膜にある肥満細胞と結合すると、刺激物資のヒスタミンが分泌されることで血管が拡張し、鼻の粘膜に体液が血管からにじみ出てくるために、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどが引き起こされます。

抗体はヘルパーT細胞という免疫細胞の指示で作られますが、ヘルパーT細胞にはTh1とTh2の2種類があります。

菌やウイルスを退治するための抗体はTh1によって、アレルギーの原因となるIgEはTh2によって作られます。

免疫の働きが鈍くなるとTh1とTh2のバランスが崩れやすくなり、Th2の指示でIgEが過剰生産されてしまった結果がアレルギー反応です。

乳酸菌の免疫細胞への働きとアレルギー抑制

バランス

T細胞のアンバランスを改善するには、免疫システムそのものを正常な働きにしてあげる必要があります。

それには乳酸菌を大量に摂取することが効果的です。

たくさんの種類の乳酸菌を数多くとることで免疫は活性化されます。

特に乳酸菌の菌体(生菌・死菌問わず)が腸管免疫をすることで樹状細胞という免疫細胞が活性化すると、Th1の働きが優位になると言われています。

そうなると相対的にTh2の働きが抑制されるので、アレルギーが改善の方向へ向かうのです。

つまり乳酸菌が免疫細胞に働きかけることでアレルギーが抑制されることになります。

アレルギーの陰には腸内環境の乱れが隠れていることが多く、そもそも腸内環境が整っていれば免疫システムのバランスが崩れることも少なく、アレルギー反応も起こりにくいのです。

花粉症に効果のある乳酸菌

乳酸菌

乳酸菌が直接花粉症を抑制効果を発揮するわけではなく、免疫細胞に働きかけることで免疫システムのバランスが改善されて、花粉症などのアレルギーが改善されるという順序になります。

ですから効果が表れるまで時間がかかりますので、花粉症の時期が到来する1ヶ月~2ヵ月前くらいから事前に乳酸菌を多く取り始めて準備しておくことが大切です。

色々な種類の乳酸菌を取りいれることが望ましいのですが、特に花粉症に効果的な乳酸菌もいくつか研究結果が報告されています。

L-92乳酸菌

L-92乳酸菌は「カルピス」由来の研究によって発見された乳酸菌です。

花粉症の症状改善と予防効果が確認されています。

L-55乳酸菌

L-55乳酸菌はオハヨー乳業にて発見された乳酸菌です。

KW乳酸菌

キリンホールディングスが、免疫細胞のバランスを整える乳酸菌として発見しました。

Th1を活性化し、Th2を抑制する働きがある乳酸菌です。

花粉症患者にKW乳酸菌入りヨーグルトを毎日200ml食べてもらった結果、一般的な乳酸菌に比べて花粉症の改善効果があることがわかりました。

フェカリス菌(EC-12株、FK-23株、EF-2001株など)

フェカリス菌は乳酸菌の中でも小さな球菌なので、腸内の隅々まで届き、かつ大量に取ることができる乳酸菌です。

また加熱殺菌しても高い効果を得ることができます。

フェカリス菌入りの乳性飲料を毎日1本飲むことで、花粉症の症状改善に効果があることが伊藤園中央研究所の試験で確認されました。

フェカリス菌の働き|花粉症対策・整腸効果 他

乳酸菌抽出物LFK

フェカリス菌FK-23を酵素で分解したものが乳酸菌抽出物LFKです。

細胞壁という堅い殻を砕いてしまうことで、よりフェカリス菌の菌体が免疫細胞に働きかけやすくなり、体質改善に高い効果をあらわします。

LFKはアレルギーの予防と抑制の両方に効果があるといわれていて、スギ花粉症の人に28日間、LFKを摂取してもらったところ、くしゃみ・鼻水などの症状が抑えられたという試験結果も出ています。

BB536乳酸菌

花粉症患者に、スギ花粉が飛び始める約1ヵ月前から、ビフィズス菌BB536を13週間にわたって摂取してもらったところ、花粉症の自覚症状が緩和されたという研究結果が報告されています。

ビフィズス菌BB536とは – 抗アレルギー作用|ビフィズス菌研究所 – BB536.JP

乳酸菌シロタ株

ヤクルトでおなじみの乳酸菌シロタ株では、花粉症を和らげることを示す試験結果が出ています。

HK L-137

ハウス食品が見つけた「免疫力を高める力」が強い乳酸菌L-137を加熱処理して、さらにその作用を高めたものがHK L-137です。

Th1を増強する作用があることがわかっており、結果としてTh2を抑制することで、花粉症などのアレルギーの予防や抑制に効果があると考えられています。

LGG乳酸菌+TMC0356乳酸菌

LGG乳酸菌はヒト腸管由来の乳酸菌です。

LGG乳酸菌とTMC0356乳酸菌はタカナシ乳業によって研究されている、ヒト腸管由来の乳酸菌です。

それぞれに異なる抗アレルギー作用を持っていますが、同時に両方取ることで相乗効果が発生し、スギ花粉症の症状改善に作用することが実証されました。

製品としてはタカナシ乳業の「タカナシヨーグルトWの乳酸菌」になりますが、1月から4月までの期間限定販売というレアな商品になっています。

クレモリスFC株

「カスピ海ヨーグルト」の種菌として知られている乳酸菌です。

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